日本の製品が世界で受け入れられるのは
こんな番組を観たわけですが。

ニホンのSASHIMIがセカイを変える? 2011.09.29 放送回



様々な角度から、ニホンの、ニホン人の可能性を楽しく考えていく教養エンタメ「セカイでニホンGO!」第7回。海外からの観光客がニホンで楽しみしていること。
それは、食べること。ではニホンで食べて満足したものは?上位にランクインした「ニホン食」に注目する。特に今、刺身への海外からの眼差しが熱い。ヘルシーブームに乗ってスシのセカイ進出は凄まじいが、それに続き各地でSASHIMIがブレイク。シンガポールで軒並み数を増やす日本食店でも注目されるのはやはり新鮮な刺身。背景には、他の国が追随できない特別な技術、どん欲なまで新鮮さを追求するニホン人の心があるという。
「魚を生で食べる」という海外の人々に最も抵抗があるとされた食習慣から、ニホンを再考する。また、近年「日本食」として海外の人々に認識され、大人気のラーメンも分析。何がニホンを感じさせるのか、内外からの目線で紐解く。

出演者:犬養裕美子、フィリップ・バットン、河本準一、山極寿一、宋 文洲、加藤晴彦、たかのてるこ、松本あゆ美、青井実(NHKアナウンサー)
「若者のテレビ離れ」とやらが進み、テレビ業界にとって今や最後のお得意様となりつつある高齢視聴者におもねって、「やっぱり我らの日本はすごい」と溜飲を下げさせるだけの番組にすぎない、ということはさておきましょう。

タイトルの「SASHIMI」は日本の刺身のこと。
シンガポールに出店したある日本のお寿司屋さんがネタを現地調達せずに日本から空輸していて、それは日本の魚市場やそこまで魚を運ぶ漁船の中に、魚の鮮度を維持するための工夫が十重二十重に組み込まれていて、それは江戸時代から積み重ねられた日本独自の高度なシステムであるためだというお話でした。

そういう高度な社会システムのおかげで日本製品はシンガポールでは高級品として受け入れられ、2兆円の貿易黒字をシンガポールからいただく関係になっているといいます。
そうした高度な社会システムを日本に作り上げさせたのは何か。

よりよい社会や生活を実現するというのは資本主義の大前提である「拡大再生産」そのものであり、そこでは

●現状よりよい社会や生活、それを実現する製品・サービスに対する「期待」
   ↑↓
●それを満たす「企てとその成果」

が対になっています。
「期待」は投資となって企てを遂行する原資となり、そこで付加価値が生み出されて「成果」が世に送り出される、という流れ。
これをシステム化したのが、資本主義最大の発明と言われる「株式会社」だといえます。

でも、これって日本に当てはまるでしょうか?

完全に印象論ですが、日本人は、他人の期待に応え、さらに期待を上回ることへのプレッシャーが非常に強い社会に生きているために「拡大再生産」が自然にできているのではないか。そう考えたほうが個人的な実感としてはしっくり来るんです。

中にいる人間にとっては息苦しく生きにくい社会だが、生み出す成果物は最高。
縛りがきつくて息苦しい企業ほど外向けの対応はキチンとしているようなもの、でしょうか。

Posted : 2011/09/30 10:53:06

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