EBtシェル 2012年3月11日版
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じつはこれまでEBtシェルをあまり気合入れて使ってなかったんですが、最近仕事がらみで新聞の地域ニュースをEBtシェルにスクラップするようになりました。
で、これまでにない勢いでメモが増えつつあるのですが、そうなってみると意外に面倒なのがリンク管理。
僕の場合は新聞の記事ページからEBtブックマークレットでタイトルとURLを引っ張りつつ新規メモ作成することが多いのですが、その場合「このメモとのリンク」は「最近のメモ」「未整理メモ」のみとなり、関連メモへのリンクは手動で張っていくことになります。

その場合によくありがちなのが、「最近のメモ」から多少でも関係のありそうなメモを選んでリンクを開き、2〜3階層めのメモにリンクするというパターン。
BTRONエバンジェリストとしてその界隈では有名な美崎薫さんも、リゾーム式の情報ネットワーク内ではある情報の有効な関連情報はだいたい2〜3階層以内に収まっている、といったことをどこかに書かれていたと思います。(うろ覚えですけど)

EBtだけでなくBTRONの場合でも、ただリンクが貼られているだけじゃなく実身どうしのネットワークを上から俯瞰したい、といった要望を2chなんかで時々目にします。
要するに連想のサポートというか、メモやリンクインデックスの単体ではなくその集合体、自分の関心のカタマリみたいのを外から眺めることで発見があるんじゃないか、みたいな期待感がその手のユーザーにはあるんだと思います。自分を鑑みるに。

そこで今回追加した機能は、「このメモとのリンク」ペイン内に「よく参照されている関連メモ」として、リンク先を1階層だけ掘ってリンクを集めそれらを被参照数が多い順に並べるという、リンク補助のための簡易レコメンデーションシステムのようなものです。
(上位20メモまで・ルート等初期メモは無視し日付ファイル名のメモのみ対象・日付ファイル名メモへのリンクが存在しない場合は「最近のメモ」のリンク先をあたる)
ユーザーのリンクポリシーにもよるのでしょうが、僕の場合は2階層以上掘るとかなり雑音というか関係の薄いメモが混じってきます。
SNSでもそうですよね。友達の友達くらいだとまだ知ってる人もたくさんいるし「この人知ってる…!」的発見もありますが、そのまた友だちだともう他人しかいない、みたいな。
なので、しばらく1階層追跡モードで使ってみます。

他愛ない機能ですが、こうすることであるメモに関連して(あるいは最近)より多く関心を持ってリンクしたメモにアクセスしやすくするだけでなく、被参照数の多いメモほどリンクを追加しやすくすることでメモネットワーク上にリンクの密な部分と疎な部分ができるよう誘導することが狙いです。
よくリンクするメモほど注目度の高い情報としてことあるごとに浮上し、被参照数の少ないメモは目につかない場所に沈んで忘れられていくという、人間の記憶のメカニズムを再現できればいいなと思ってます。目指すは、インターネットならぬインナーネット。

あ、これってまんま検索エンジンの考え方ですね…検索ワードのかわりにリンク情報をキーにして情報を絞り込んでるわけですが。
妥協っぽくもありますが、リンクを張っていく行為にはユーザーの意図が働いているわけですし、まあリンクと検索のハイブリッドということにしておきます。考えてみればWWW自体がそうですよね。

まだほんの2〜3時間しか使っていませんが、前に較べればしっくりくる感じです。今後どうなってくれることか。
ただ、屋上屋で機能を追加し続けていい加減レスポンスは悪くなってきました。コード・インタフェースとも間に合わせもいいとこですがご容赦を…

なお、入れ替えるときはCGIだけでなくテンプレートHTMLも入れ替えてください。

Posted : 2012/03/11 04:04:36

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