遅くなりました!
本業の方が佳境に入っていてご連絡が遅れ申し訳ありません。

先のメールで「プレゼント」とお伝えしたのはこれ、「Guest PC」というエミュレータのインストーラです。

PowerPC Mac向けPCエミュレータとしてVirtual PCと競合するソフトなのですが、後発なのと、日本語化もされていないので知名度は高くないようです。(ご存知でしたか?)
フリーウェアなどではなく、ロシアのソフトハウスが作ったれっきとした製品なのですが、現在バージョンアップは事実上停止しています。
日本での取扱代理店もないようですが、メーカー直販サイトからクレジット決済で購入する事ができました。

なぜそんなものを買ったかといえば、Virtual PCではUSBが扱えず、TiPOの母艦とはなれないことがハッキリしたから、違うエミュレータを試してみたくなったわけです。
メーカーサイトではさかんに「Virtual PC以上のUSBサポート」をうたっており、Windows限定だろうとは思いつつもバクチで購入してみたのが2年ほど前。(1万円弱でした)


結論から言うと、超漢字からはUSBは全く扱えません。

Virtual PC以上にMacで「Windowsが動く」ことに重きを置いたソフトで、OSインストール時にOS種類を選択させ、非Windows系OSには機能の一部しか開放しないようです。OS種類としてWindowsを選択すると、プロダクトキー入力パネルを出して他のOSをブロックするほどの徹底ぶり。
仮想マシンのコンフィギュレーションの自由度が低く、Virtual PCのような設定パネルも存在しません。
(超漢字では)ネットワークはNAT接続(「共有ネットワーク」に相当)のみで、僕の環境で試した限り、ホストOSの領域にはアクセスできませんでした。

・・・とここまで使えない面ばかりを書いてきたのは、それだけの長所もあるから。

とにかく、早いんです!ゲストOSの動作も、起動も、インストールも!
特に起動時間の早さといったら、初代超漢字に逆戻りしたかと思えるほど。
Virtual PCと比べると、体感で倍以上の差を味わえます!
また、細かい点ですが、マウスの右クリックをCtrl クリックでエミュレートするVirtual PCと違って、こちらは左右マウスボタンを使った仮身複写ができますよ。


僕は結局、このソフトの高性能っぷりに感心しつつも、USBが使えない時点でVirtual PC上にすでに構築した環境を移行するほどの魅力はないと感じ、使うことのないまま死蔵していました。
僕にとって、超漢字はTiPOのデータをバックアップするための道具なので、TiPOのディスク領域をネイティブで読み書きできなければ意味がないのですが、その点TUNEさんは割り切った使い方をしておられるようですから、少しはお役に立つかもしれません。
ホストOSの領域にアクセスできなくても、「ディスクユーティリティ」で作成したFDなりCDのディスクイメージをマウントすることによる擬似スニーカーネットでデータ交換だけなら可能です。

僕のMacは今すでにIntelMacに移行しており、今後も使うことがないのはハッキリしていますから、ライセンスキーも含めてTUNEさんにお譲りします。

Posted : 2008/09/06 03:28:49

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