「連想」の速度についていくことの可能性
ソーシャルメディアの影響力の根っこは、その即時性・リアルタイム性によって「連想→ハッとする→忘却」の流れにキャッチアップできる可能性が見えてきたことが大きいと思う。

アイデアは揮発性。トイレの中で思いついてハッとしても、トイレを出ればキレイに忘れてしまい埋もれることはままある。というか、人生はそういうことの連続だ。
人間の記憶・感情などがドロドロに溶け合った意識のスープの表面に、何かの外部刺激をきっかけとして連想という「泡」が発生し、一瞬ではじけてなくなるイメージ。その「泡」はアイデアであったり、感情や共感であったりもする。

この「泡」を形にして外部化するということには、ものすごい鉱脈が秘められているはず。
TwitterやFacebookが鉱脈化したのはそのごく一部にすぎないとも思う。
「外部刺激」としてのネタの発生する場と、反応という「泡」(といってもそれは明文化されアップされた分だけで上澄みのようなものだが)の記録と公開、それだけで数年で世界企業にのし上がれたのだ。

とはいえ、この手の話は突き詰めれば「攻殻機動隊」な電脳の世界になっていくんだけど。
それを現在の技術で可能な範囲でカタチにしたのが、「泡」が発生した時点での発信を可能にするスマートフォンのようなデバイスと、受信側のクラウドインフラ(特にSNS)のセットによるライフログソリューションだといえる。
スマートフォンとSNSのブレイクは、それぞれ個別の現象じゃないのだ。

Posted : 2011/09/03 12:33:33

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